ときどき映画館日記

おためし中

楽園の瑕

初めて観ました。王家衛の他作品でもおなじみの香港スターばかりのキャストだし言うことなし。(學友さん妻だけ違うが。ブリジット・リンもfrom台湾だが)
撮影は大変だったと思うけど、砂漠の風景も美しい。布が切り裂かれたところにぽっかり見える青い空も。

砂漠で殺し屋の仲介をやっている西毒(レスリー)のもとには、いろいろな人がやってくる。どの人も、かなわぬ思いをかかえている。西毒自体のストーリーもある。最初の方にでてきてインパクト強かったブリジット・リンが好きな相手が東邪、すなわち梁家輝レオン・カーファイさんなのだが、彼の話は時間的にあまり多くなく、見せ場ももうひとつ少なかった(ブリジット・リンに思わせぶりなことを言う以外)と思う。
よかったのはトニー!とカリーナ(馬・・)、ブリジット・リン、學友さん。學友さんは、誰もがうまくいかない中で、平和に奥さんと帰宅する。
トニー、カリーナ、ブリジットは、さすがに濃くてメラメラしたものを表すのがうまい。トニーは戦うシーンもよかったよ。適度に若くて可愛いし。

王家衛って、トニーを知って好きになった最初の頃、トニーの重要代表作をいくつか撮っている人として認識しており、もちろん、見てみたらおもしろいのでほかの映画も見た、という感じ。つまり、今以上に香港映画のことをあまり知らない段階でみたものが多く、王家衛らしさについてもあまり考えたことがないので(もちろん、「テイスト」は感じるけど)、今度7月にこちらで上映するときにまたいくつか見直しできそうでうれしい。

武侠映画の典型的なものというのは、どういうのか未だわからないのだが、この『東邪西毒』は、王家衛なりの武侠映画への愛・・なんだろうか。この日本版DVDには、武侠小説とは、というような説明字幕が冒頭に入る。その要不要はともかくとして、「楽園の瑕」という日本語題含めて、いっしょうけんめい日本でこの映画を紹介しようという努力が感じられる。

[hkmdb.com/db/movies/view.mhtml?id=7895&display_set=big5:title=香港影庫のページ]
監督 王家衛
撮影 クリストファー・ドイル 劉偉強(アンドリュー・ラウ)ほか
出演 張國栄レスリー・チャン張曼玉マギー・チャン梁朝偉トニー・レオン、劉嘉玲カリーナ・ラウ、林青霞ブリジット・リンほか
1994年香港