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ときどき映画館日記

おためし中

恐喝こそわが人生/893愚連隊

前者は文字通り恐喝で稼いでいる男、後者は「やくざ」ではなく愚連隊としてシノギを上げている男の話。立場的にはわりと似てる話だけど、深作欣二監督の「恐喝こそ」の方は、なんか青春物語っぽくもある。「893」の方は、もう一歩先に進んだような話というか、もうすっかり愚連隊生活を確立しているつもりだったのがちょっとゆらぐ、だけど・・みたいな話でよりシニカル。「恐喝こそ」は、佐藤友美さまが素晴らしくて、松方弘樹が公衆電話ボックスで電話かけるシーンが大好きなんだけど、いろいろ容赦ない(とくに天知茂演じる時代に遅れてしまった人について)、だけど最後にくるっと変化のある「893愚連隊」は、やっぱり大好きだな。

(天知さんの役は、惨めなシーンもあるけど、最終的には、好きな役。稲野和子もすごくいい。もみじの着物)

というわけで、中島貞夫監督には、すでにいろいろ(本とかDVDとか)サインをいただいてしまっているので、今日は「893愚連隊」DVDにサインをいただきました。時代劇ばかりの京都で、ずっと現代劇をやりたいといっていて脚本もいくつも書いた後、やっと通った企画だったとのこと。オールロケでやるというのも監督の提案。京都の町家が並ぶ道や、商店街や、鴨川のほとりで、洋装スーツの愚連隊がシゴトしてるのもおもしろい。
中島監督トークで印象に残ったのは、松方さんはせりふ覚えがよかったということ、鶴田浩二が一番でその次くらいらしいです。でも『暴力金脈』で数字ばっかりのせりふはちょっと苦労してたと。脚本もちゃんと読み込んでいて頭に入っていた、と。だけど、だからといって、現場でこうしたいとかああしたいと言うわけではない。そして、努力はいろいろしているのだけどそれを表に出すことはない、と。初対面の印象は軽い感じだったけど、中身は違う、そんな印象の松方さんだったとのこと。


新文芸坐の今回の特集は、追悼松方弘樹でもあり、伊藤彰彦氏によるこの本の刊行記念でもあり。もう読みおわりましたが、松方さんのいろんな仕事のことが書かれていて大変興味深い内容でした。

ヘッド・ショット

実は『ザ・レイド』は見ていないのだけど、アジアンアクション世界にさらにもう一歩てことで見に行きました。そしてポスターにある「サニー・パン」の名・・誰だっけ・・とおもったら、数年前のシネマレーシア映画祭で見た『黒夜行路』のサニー・パン兄貴だった。今回は、悪役ボス役。『黒夜行路』のときよりほっそりしているような。
主役イコ・ウワイスは、瀕死の重傷で記憶喪失状態で登場。病院の女医さんが親切にしてくれて、幸せなのだけど、ときどきフラッシュバックする危ない記憶の断片。そのわけは・・という話。
サニー・パンは「リー」と呼ばれていて、つまり華人なのね。残忍なことや非道な事業をするのは華人・・ほかには中華系はいなかったと思う。主に英語を話していた。紙につつんだ炒麺食べるシーン、予想通りの道具遣いだったけど、同時に、香港はShek Oのビーチの売店で買い食いした、茶紙に入った炒麺を思い出したりしていた。そのときにはプラスチックのフォークをもらったな。
アクションは、わりと痛い系が続き、口から血へど、が何回も。全員闘う。去年の大阪アジアン映画祭で見たインドネシアのアクションもの『3TIGA』でも、メガネでアクションする人がいたけど、この映画にもいた。同じ人ではないけど、髪型も似ていたなあ。上の方の長い髪を結んでいる髪型。
この映画、日活配給で、日活が製作にもからんでいたらしい。だから公開したのね。レイトだけとはいえ。
新宿武蔵野館にて。

女の闘ひ

高峰三枝子の社長令嬢と、木暮実千代のカフェーの女給が、幸せをつかもうとそれぞれ闘う話。二人の対決になるところもあるけれどそれはね・・ということで、あくまで、1949年の作品だからという前提付きの「幸せ」探求話ではあるけど、二人の友情も描かれる。

ネタバレますが、

高峰三枝子演じる由美子は、ある事情で新婚早々未亡人となるのだけど、たったひとりの息子をなくした義母と、母をはやくになくした由美子が、ふたり仲良く暮らしていく、ていうのが、これも理想系だし現代だと結婚にしばられたくない、という考えになるのだろうけど、当時としたら美しい話だったのだろうな。

1949年なので、ファッション面は今みるとつらいものもあるのだけど、最後のシーンで、高峰三枝子が着ていたシンプルなワンピースと、ひつじみたいな髪型(角が頭の横にくるくる巻いてるタイプのひつじさんみたいな。レイア姫のもうちょっとコンパクト版というか)が、なかなか可愛らしく似合っており、うしろからみると、真ん中の分け目がすっと通っていて、その後ろ姿がラストシーンだった。

監督 千葉泰樹  脚本 八住利雄
シネマヴェーラ 「新東宝のディープな世界」

男対男

なんどか見損ねていた映画、やっとみられた。カラーなんですね、これは。三船敏郎vs池部良。ふたりは戦友で共に戦火を生き延びた者同士。戦時中のシーンで、銃を撃って「命中ーっ!」と朗らかに叫ぶ三船敏郎と、その三船に庇われる良さん。しかしその後は違う道を歩んでいる。三船敏郎はまっすぐに、池部良はちょっと裏街道。芯から悪党というわけではないけれども、といったポジション。三船敏郎が「班長」をしている海運会社(でいいのだろうか。沖仲仕の集まりなのだが)を乗っ取ろうとする関西のやくざたち、二人の男の間にいる聖少女(てことよね)星由里子
良さんは、アイライン入れてたね。悪玉の平田昭彦は多少大げさな感じでメイクしてて、しかし、良さんのアイラインはちょっと目尻が長めだったので、あ、ライン入れてる、思った。のだけどそうだよね?メインの『男対男』はもちろん三船vs池部なんだけど、池部v平田って場面もあり、アクション要素もけっこうあり。モーターボート対決もよかったけど、良さんのクラブでの乱闘がおもしろかった。セクシーダンサーのいるクラブ、ほんと昔の邦画はこれが好きだけど、日活のみたいな夢ファンタジックなのとは違うけどなかなか力入ってるクラブのインテリア、円盤型で白黒シマシマのフロアに人がころがれてるのがおもしろかった。
かなり体調よくないのを押していったせいか最後の最後の瞬間を見逃しちゃって残念(すーっと眠気が)。また機会がありますように(プリント状態よかった)。

監督 谷口千吉

マグニフィセント・セブン

イ・ビョンホンが出てる(=多少なりとも好感をもつアジア人俳優がハリウッドメジャー映画に!というのが気になる。そしてそういうきっかけでもないとなかなか新作ハリウッド映画を見ない)ので見ました。といっても彼についてあれこれ言えるほどよくは知らないのですが。とりあえずけっこうよいポジションについていた気が。
この作品は「荒野の七人」のリメイクで、「荒野の七人」は「七人の侍」の翻案、と解釈してますが、そうすると、ビョンホンの役は「七人の侍」でいうとあの人ですよね、と思うので、まあ十分、ほかの人にくらべれば、キャラ作りしてもらってるけどもっとしてもいいんじゃない?と思った。イーサン・ホークと道連れになったきっかけをせりふでの説明じゃなく映像があったら楽しかったのに、と個人的希望ですが。
あと、「七人の侍」で、村人たちが、浪人集団へもちかける報酬の、ギリギリこれならできる、でもそれだって辛い、みたいなあれに比べると、こちらではなんかよくわかんなかった。リーダーが仕事をひきうける理由が、だからあれだけってことになってしまう(いや、そのきっかけ自体は、十分当然なのだけど)のかな。

ドラゴンxマッハ!

今日で上映終わり。1月7日から始まって、上映休みの日もあったとはいえ、1ヶ月以上続いてめでたい。期間中、計4回、香港でみたのも入れると計5回見られた。
ウー・ジン君が、お医者さんに、それはダメでなぜかっていうと、と言われて以降のしばらくの芝居みてると涙が出るわ。
あと、サーのシーンに出てくるあれは、あれってことかな、と思った。と今更。
殺破狼3も、たのしみ!
シネマート新宿にて。

機動捜査班 罠のある街

杉勇監督によるシリーズもの、らしい。機動捜査班は、いつも車にのって街をあちこち張っている。今回なんども映った場所(内田良平がカツアゲ目的ででっちあげた新聞社があるビルのまわり)は兜町、なのかしらん?兜橋ビル、ていう文字が近くに見えた。
最初の「機動捜査班」でも、潜入警察の話題がでて、今回も潜入の話は出ていたけど、当時も今も、日本では公式に認められていない捜査方法だったと思うけど。なんで毎回その話が出るのかしらん。